福岡パルコ

INTERVIEW HEY!PARCO SPECIALインタビュー

どんな企画も面白がってくれるのがパルコ
最後の一瞬まで楽しい記憶を刻めたら

ロバート 秋山竜次 HEY!PARCO SPECIALインタビュー

RYUJI AKIYAMA

秋山竜次/ロバート

ロバート秋山さんの手がけるコンテンツの中でも人気の高いクリエイターズ・ファイル。
企画開始から10周年の節目にふたたびパルコとタッグを組み、
全国8都市のパルコで展開した 「ロバート 秋山竜次 presents 10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会」は大盛況のうちに終了しました。
そんな秋山さんは福岡県北九州市出身。福岡PARCO閉館までの100日を共に盛り上げてくださることが決定しました。今回、秋山さんにパルコとの思い出や閉館企画への意気込みを伺いました。

胸やけするほどの企画。一緒に作れる相手はパルコしかない
2025年から約1年かけて全国のパルコで開催していた、「ロバート 秋山竜次 presents 10周年 クリエイターズ・ファイル 胸やけ大博覧会」。今回も大盛況だったそうですね。

いや、本当にすごかったですね。全日程が終わってしまったんですけど、機会があるならまだどこかへ行きたいですもん。

こんな企画を相手してくれるのは、パルコさんくらいしかいないですから。楽しい1年でした。

秋山さんとパルコの最初のお仕事が、2017年に開催した最初のクリエイターズ・ファイルの展覧会だったそうですね。

そうです。最初の企画の時は、パルコさんからお声がけいただきました。

パルコさんって一般向けというよりも、ちょっと面白くておしゃれなイメージが僕の中にあるから、そういうパルコさんに興味を持ってもらえたことが嬉しかったですね。

2017年に1度目の展示企画である「ロバート 秋山竜次プレゼンツ クリエイターズ ・ファイル祭」を池袋PARCOからスタートして、 福岡PARCOも含めて全国10都市で開催させてもらって、お客さんもとんでもなくたくさん来てくれたし、えらい楽しかったですね。

累計来場者数が25万人、伝説的な企画になったそうですね。入場を待つ長い行列も話題になりました。

当時はまだ、クリエイターズ・ファイルをはじめて2年目で、キャラクター数も今ほど多くはなかったんですが、 それでも大々的に展示をさせてもらえて、いまだに「10年前の展覧会、行きました」って言ってくださる方もいるんですよ。

僕としても思い入れがありますし、クリエイターズ・ファイルの制作チームのスタッフとも「またやりたいね」とよく話していたんです。

2015年からはじめたクリエイターズ・ファイルが昨年で10周年を迎えて、良いタイミングだからまたやらせてもらえないかって、 今回は僕から相談させてもらいました。パルコさんからは「ぜひ!」と二つ返事でオッケーをいただいて、念願が叶いましたね。

ファンの方にとっても待望の企画になりましたね。

今ではキャラクターも100人を超えていて、あのクオリティで展示をさせてもらえたら、とんでもない方向に向かうんじゃないかって、自分の中でシミュレーションしたらもう濃厚どころじゃないというか、「胸やけ」って付けないと成立しない。それでタイトルにも「胸やけ」と入れさせてもらったんですね。

確かに、会場の様子を写真で拝見しても胸にくるほど内容の濃い展示でした。

そうですね。「胸やけ大博覧会」というタイトルにして本当に良かったです。だって、そう言っておかないと、準備できていない状態で見たら受け止めきれない方もいたと思いますから。事前に伝えておいて良かったなと思いましたよね。

こんなタイトルでも、パルコさんからは「面白いですね」って言ってもらえて、それぞれのキャラのパネルや空間、18禁のピンクの部屋や変態みたいなパッケージのレトルトカレーも、全て高いクオリティで作ってもらって、1年間ご一緒させてもらえて本当に良かったなと思っています。

誌面からリアルへ壮大に広がるクリエイターズ・ファイル
現在は主に動画コンテンツとして展開している「クリエイターズ・ファイル」ですが、パルコで行う展覧会はどういった意味合いを持っているんでしょうか。

クリエイターズ・ファイルはフリーペーパーの企画として始まって、もともとはインタビュー記事がメインだったんですよ。今はYouTubeで公開をしていますけど、僕としても、動画だけじゃない楽しみ方がもっとあるんじゃないかと思っていました。

クリエイターズ・ファイルは月に1本新しいものを、楽しくてずっと作り続けているわけですけど、続けていると自然と作品がたまっていくわけですよね。そうやってたまってきたキャラをどこかで放出したいなと思っていたので、展覧会というかたちは本当にぴったりでした。

会場にはそれぞれのキャラクターの部屋があって、空間として体験してもらうことで立体的に広げることができて、実際に会場を歩いてみて僕もたまらない気持ちになりましたから。

たまらない気持ちですか。

そうです。10年かけて生み出してきたキャラがずらっと展示されていて、体感できる場所もあって、 そこにお客さんが実際に会いに来て、ものすごく楽しんでくれて。僕の頭の中にあったものがこんなふうに現実のものになるんだ、こんなのやれるんだって。

大阪ではコンサートもさせてもらいましたし、イベントの最終日には涙してる方もいましたから。全員、架空のキャラクターなのに。

誌面の企画から始まったものが、こんな壮大なことになるんだって、やっぱり続けてみるもんだなって思いましたよね。制作チームにもパルコさんにも、本当に感謝しかないです。

実際に全国のパルコへ足を運ばれて、福岡PARCOのお客さまにはどんな印象がありますか。

僕は福岡の北九州出身ということもあってか、ちょっと温度高めの方が多かったですね。地元の方も来てくれていましたし、待ってくれていた感がありました。

東京から飛行機で来てくれるハードなファンの方もいて、それはそれでもう嬉しいことですけど、 それぞれの場所で地元の方に会えるのも楽しみなので、大分や長崎、宮崎からも皆さんが来てくれて、九州でやれて良かったなと思いましたね。

90年の歴史ある建物、最後まで楽しい記憶を刻みたい
秋山さんは、個人的にもパルコに行かれますか。

行きますね。

最初は、北九州から出て東京に来た時。渋谷のスペイン坂を登って、スペイン坂スタジオやクラブクアトロがあって、正直小汚い格好で「これが東京なんだ、これがオシャレなんだ」って渋谷PARCOの中をぐるぐるぐるぐるしていましたよ。

渋谷クラブクアトロパルコにはどんな印象を持っていますか。

やっぱり、めちゃくちゃオシャレなイメージだし、若い人が集まっている印象がありますよね。パルコがあれば、この街は間違いない、心配ないでしょっていう感じがします。

福岡PARCOの閉館を知って、どういったお気持ちですか。

だから、ちょっとやばいんじゃないかなって思いますよね。

これがあれば間違いないだろうというものが無くなってしまうんだから、しばらくはちょっと生態系が崩れちゃうんじゃないかなって思います。

僕も企画をご一緒させていただいていると「今ちょっとパルコとやっているから」って人に自慢したくなる、そういうブランドがパルコにはあるんですよね。日本全国でもパルコがある街はオシャレだなとか、若い人が多いなとか、僕にとってはそういう感覚なんです。

天神って言ってみれば中心地で、福岡の人だけじゃなくて、九州の人にとってもやっぱり一度は行こうっていう街ですよね。そこからパルコが無くなってしまうのはやっぱりもったいない気はしますよね。

でも、良い思い出としては残りますからね、必ず。

ロバートとしても、秋山としても、パルコでは合計3回イベントをさせてもらったご縁がありますから、今回福岡PARCOのクロージング、残り100日のタイミングで呼んでもらえたことは本当に嬉しいです。

今回は、クリエイターズ・ファイルのキャラクターではなくて、秋山さんご本人として来ていただけるんですよね。

はい、ご本人として行かせてもらいます。(11月21日来店イベント実施予定)

やっぱり建物そのものが無くなってしまうわけですから。最後くらいお前が来いよって、カウントダウンの時くらいは本人として向き合ってくれよって、建物のそんな声が聞こえたんですよね。

建物からの声に応えて来ていただけるんですね。

もちろんもちろん。なんなら崩す時も一緒に解体させてもらいたいくらいです。できたら壁の破片もいただきたいですし、パルコさんの外壁ならすりつぶして煎じて飲むことも全然大丈夫です。

そこまで見届けていただけるんですか。

そうそう。そうすると自分の中で生きつづけていくじゃないですか。

そのくらい強い思いで、福岡PARCOの最後の100日を一緒に盛り上げていただけることが頼もしいです。

福岡PARCOの閉館はもう決まっていることですが、最後の100日だからってちょっとしんみりするんじゃなくて、 本当に終わるのかよってくらい楽しいイベントが目白押しだねって、その一つになれば良いですね。

残り100日をとにかく普段以上に盛り上げて、建物にも記憶させてあげたいですよね。

やっぱり建物って人の熱や歓声を吸い込みますから、まだすこし余白があるならそこに良い思い出を吸わせてあげたいなって思うんですよね。

岩田屋さんからはじまって90年の歴史を持つこのビルの最後に、秋山さんと福岡PARCOにいらっしゃる皆さんとの記憶が刻まれていくんですね。

僕のおばあちゃんも若い時に岩田屋で働いてたってよく話してくれたんですよね。今は亡くなってしまってもう確認できないけど、あれ本当だったのかな。

僕も、パルコの壁に僕のクリームを塗ってあげたいなって思っています。バレないように下の方にすっと擦り付けようかなって。

ほかにも色々な企画を考えているので、皆さんにも楽しみにしていてほしいです。

閉館の日まで目が離せないですね。最後に、秋山さんが思う「パルコらしさ」について教えてください。

やっぱり一緒に面白がってくれている感じがあるんですよね。

僕の展覧会だって、変なものの集大成みたいなものだと思うんですけど、全国どこのパルコに行っても同じような温度感でスタッフの方も一緒に面白がって食いついてくれて、お客さんだけじゃなくて、僕たちもパルコさん側もみんなで楽しんでやっている感じが学祭みたいなんですよね。

パルコさんだからこそ分かってくれる、余計な説明がいらない感じがするんです。こんなのはどうですかってアイデアもくれるし、 店舗の入り口やショーウィンドウも含めて、飾り付けてくださって、18禁の部屋も面白がってくれるし、変態みたいなカレーも置いてもらったりね。 そんなことできるのはパルコさんしかないなって本当に思いますから。

残り100日もそのままのパルコらしさを貫いてほしいですよね。パルコらしいねって終われるように、最後までオシャレな電波を流し続けてほしいです。

ロバート 秋山 竜次(あきやま りゅうじ)

1978年生まれ、福岡県北九州市出身。吉本興業所属。 1998年に山本 博、馬場 裕之と共にお笑いトリオ ロバートを結成し、 2011年には『キングオブコント』(TBS系)で優勝を果たす。梅宮辰夫になりきる“体モノマネ”を得意とする。 バラエティ番組、ドラマ、映画、TVCMなど幅広く活動している。 2021年にNetflixオリジナルシリーズ『クリエイターズ・ファイル GOLD』が全世界に配信されたほか、 2022年には『クリエイターズ・ファイル』の総クリエイター数が100に達したことを記念した、 全国ライブツアーを全国25都市で開催。 2025年8月8日からは「ロバート秋山竜次 presents 『10周年クリエイターズ・ファイル胸やけ大博覧会』」を全国8都市で巡回し計10万人以上を動員するなど人気を集めている。

ロバート秋山竜次 presents クリエイターズ・ファイル大博覧会
人気コンテンツ「クリエイターズ・ファイル」の10周年を記念した、笑いと驚きに満ちた体験型展覧会。
秋山竜次(ロバート)が扮する個性豊かなクリエイターたちが、映像や展示など多彩な手法で会場を彩る。 さらに、秋山本人がクリエイターに扮して登場するイベントも大きな見どころとなった。
2025年8月の池袋PARCOを皮切りに、全国8都市のPARCOを巡回し、累計11万人以上を動員。 2017~2018年に開催され、全国10都市で25万人以上を動員した「クリエイターズ・ファイル祭」に続く、10周年にふさわしい話題の展覧会となった。

詳細はこちら 
https://art.parco.jp/parcomuseum/detail/?id=1756